人気ストリーマーのけんき氏がプロデュースしていることで話題になっている【Project F】
リリース初日こそ配信界隈を中心に話題になったものの、日を追う毎にSteamでのレビューは不評が増えている現状。
アーリーアクセスでのテストプレイのようなものなのでバグや不具合が多い事には今回は言及せずに、私自身実際にプレイしてみた感想を書いていきたいと思います。
撃ち合いに爽快感がない
FPSゲームに求められる一つの要素が弾を当てる爽快感だと考えています。
VALORANTでキルをしたり、APEXで連続で弾を当て続けた時の爽快感は他のゲームでは味わえない爽快感があります。撃ち合い事体は面白く、カジュアルなゲーム性なのですが、このゲームにはなぜか爽快感を感じませんでした。
その理由として感じたことを以下に記します。
体力が中途半端
このゲームの体力はアーマー無しで100、フルアーマーで150です。
それに対し購入する強武器(VALORANTでいうヴァンダル等)は胴体30頭60前後。
なので基本的に胴体5発、頭3発前後が目安となります。
これだけ聞くと比較的早く敵を倒せるように聞こえるのですが、武器の反動が強く弾が当たらないことや、マガジンの弾もほぼVALORANTと同じ数のためリロードを挟むことが多く、体感では体力が非常に多く感じます。
カジュアルと言えばカジュアルなのですが、中途半端に感じてしまう部分もあり、俗に言う脳汁が出るような瞬間がほとんどありません。
回復がない
このゲームには被弾して削れた体力を回復することはできません。そのため、体力が少ない状態になると積極的に戦うことが難しくなります。
頭1発のゲームであればワンチャンスを狙ってピークをしたりもできるのですが、それがしづらいため一度撃ち合った後にできることが極端に減り、消極的にならざるをえないため、テンポ感が一気に下がります。
サウンドが物足りない
撃ち合いの際に爽快感を感じるサウンドというと、弾が敵に当たった時の音とキルをした時の音の2種類だと思うのですが、敵に当たった音は撃ち合い中にはほとんど感じれず、キルをした音は金属音がわずかに鳴るだけ。音で判断するというよりは、画面に表示される通知で敵を倒したことに気付くといった何とも言えない印象です。
自動生成マップの良さが感じられない
このゲームの最大の魅力とも言えるのがこの自動生成マップで、事前にマップを覚えたりマップを研究したりといった座学要素を少なくし、撃ち合いまでの要素をシンプルにするという画期的な現状としてはあまり良さが感じられませんでした。
戦闘に関与し辛いスペースが生まれる
自動生成マップによる弊害なのか、ここは何のためにあるんだ?といった空間がちょくちょく存在します。壁を破壊できるスキルを使えば活用することも可能なのですが、壁を破壊できるキャラクターは一人ですし、他に優先度が高そうな場所があったりと基本的にそのスペースが活用されることはありません。
それだけでなく、そういったスペースがあると戦闘が起きるポイントが限定的になりやすく、単調になりがちだなと感じました。
マップが見づらい
自動生成マップのため試合開始時にマップの確認をするのですが、マップが非常に見づらく自分と仲間がどこにいて、どちらの方向に進むとドアがあるのかを把握するのに時間が掛かります。これを武器とスキルの購入をしながらしないといけないため、自分や味方が迷子になることが頻発します。
結局マップ理解度が求められる
事前学習の必要性は低いですが、FPSゲームですので結局の所マップ理解は重要です。それを事前に行うかマッチ中にやるかの差でしかありません。
それだけでなく、マップの事が頭にちらつくことで撃ち合いに集中できないこともあり、撃ち合いの爽快感を無くす要因の一つになっているとも感じました。
ラウンド間の時間調整か、もしくはマッチが始まる前のマッチング中やキャラピックのタイミングでマップをみれるようにする等をしないと、最初の複数ラウンドの虚無感が強く、何となくうろうろして、何となく撃ち合うといった状況になりがちでした。
劇的に良くなる期待感がある
何かとネガティブな部分に目が付いてしまいがちではありますが、バグが改善されて最適化が進んでいくと考えれば現時点でもそれなりには楽しめるゲームではあると思いました。
撃ち合いに爽快感がないと評価してしまいましたが、頭1発で死んでしまったり、敵に弾を当て続けるゲームは初心者には難しいためカジュアルに楽しめる調整にはなっていると思います。
自動生成マップに関しても改善の余地はあると思いますが、覚える手間が省ける点や撃ち合いが始まるタイミングの早さなど、シンプルさは非常に良かったと思いました。
しかしながら何か物足りないと感じたのも事実です。
STEAMのレビューでも一定数の高評価をしたユーザーはいました。それでも初日に数千人いた同接も、日を追う毎に減っていき、数日後には数百人にまで落ちていました。現時点では長時間のプレイを考えているユーザーは少なかったのでしょう。
次回は3か月後にプレイできるようになる予定とのことなので、それまでに今回物足りなかった何かが満たされているのを期待して待ちたいと思います。